ネット上の日記

 さっきまで、自分が別のアドレスで別のサービスを使って書いていた昔の日記を読んでいた。Cafe Vagabundoのトップページからリンクしてある「むかしの日記」とはまた別のところであるので念のため。読んでみて、最近の自分の日記より面白いと思った。なんだかなあ。他者から見れば目糞鼻糞を笑うの類のことかもしれないが、書いている主体として読み比べてみると、昔書いてた日記のほうが面白く、読みやすく感じてしまう。同一人物だし(当たり前)、知性(そんなものがあるなら)が急速に衰えたわけでもない(と思う)ので、国語力、文章力の低下ではないと思う。また、どちらにしても内容は生活に即したものというか、読んだり、見たり、食べたり、したりしたことなので大して違いはないはず・・・なんだけどね。

 ようするに、あの頃のほうが今よりも楽しい生活をしていたのだろう。なによりも、あの頃はお昼御飯が美味しかった(笑)。いつも神戸は元町周辺でランチだったし。まだRYU-RYUの元町中華街店が閉店する前のお話。タイカレーパスタとか、梅の冷製パスタを、猛暑の中、仕事の間、美味しく食べてた頃。仕事は結構暇で、時々ネットしてたりチャットしてたり、挙句の果てには職場からWEB日記を更新したり。あまり遠出はしなかったけれど、休みや空いてる時間には、神戸の好きなとこをぶらぶら散歩していた。御影に住んでいたので、良質のシュークリームにもケーキにも全く事欠くことがなかった。仕事から帰宅する途中、阪急御影駅前のケーニヒスクローネでちょっと買って、家に帰ってエスプレッソでお茶すればしあわせいっぱい(爆)。部屋のベランダからは遠く海を眺めることができ、朝には汽笛が鳴るのが聴こえた。春が来ると太陽の光が燦々と降り注ぎ、街が一際明るく感じられるようなところだった。

 全ては自業自得とはいえ、ここでの生活はやっぱり苦手だ。仕事も、通勤に疲れてしまう。山と丘陵に挟まれた土地は、開けた海を十年以上に渡って眺めてきた後に再び住んでみると、どうしても鬱屈に感じてしまう。山に入ってしまうとそれはそれでいい感じなのだが、普通の道を歩いていて前後、もしくは左右に山を見、自分が居るところが谷であることを自覚するとき、なんだかどうしようもなくやるせなく感じてしまう。

 御影で物価が高いと文句を言ってたのが愚かだったと気付く。やはり高いには高いだけの理由があるのだ。御影でなくてもいいけど、武庫川以西〜王子公園くらいの間の地域に戻りたいと心から思う。