ぱらぱらぱらぱら・・・

 本占いをする習慣があります。別に何かを決めたり悩みを解決するというのではなく、暇な時などに適当な本のページをぱらぱらとめくって、目についた文章だけを読みます。面白かったり発想の転換になることもあるし、そうでないこともあります。要するに本遊び。

 ぱらぱらぱらぱら・・・

荘子は言う
 この二つの取り決めはどちらも同じ
 クリの実の数にちがいはない
 だがサルたちは1番めのは気に入らず
 二つめの取りきめでは満足した


 「猿」とはあなたがたの頭(マインド)のことだ
それは「全体」に浸透することはできない
それがみじめさの元になる
あなたがたはいつもいつも取り逃がす
その断片のゆえにいつも取り逃がす
もしあなたがたに全体を見ることができ
その後に行動するとしたら
あなたがたの生はけっして地獄のようにはならない
そしてそのときには、表面的な取りきめなど
朝や夜など気にかけなくなる
というのも、そのときには
あなたがたは数えることができるからだ
それはどちらにしても七つだと数えられるからだ
朝四杯得ようが三杯得ようがちがいはない
総計は常に七つー

「虚空の舟(上巻)」(OSHO著、マ・アナンド・ナルタン訳、OEJ Books)より。
要するに諺としても有名な荘子の朝三暮四の話です。
「それは「全体」に浸透することができない」というところがわかりにくいですが、「あなたがたのマインドは、全体を見通すことができない」という意味だと思われます。