愛その他の悪霊について

 G.ガルシア=マルケスの「愛その他の悪霊について」、図書館から借りてる期限が近付いてるやつなので急いで読んだ。ここのところ、「誘拐」→「百年の孤独」→「愛その他の悪霊について」と3冊続けてG.ガルシア=マルケスだ。どの作品も突拍子もなく強烈なキャラクターがいっぱいでてくるので面白い。「誘拐」はコロンビアで実際に起こった誘拐事件を忠実に描いたものなので、ストーリーも当然事件そのままだけど、残りの二冊のストーリーはなんとも不思議な感じ。「愛その他の悪霊について」は前書きから最初のほうにかけてを読んだ時にはシエルバ・マリア・デ・トードス・ロス・アンヘレスが狂犬病を発病して死んでいく話なのかなと思ったのだけれども、最後まで読んで行くと全然そうではなかった。結局彼女を死に追いやったのは狂犬病でも悪霊でもなく・・・。