聖火を守ることの滑稽さ

 中国政府が聖火を守ろうと必死な様子が連日連夜放送されている。
中国政府といえば、宗教の価値を認めず、僧侶を殺し寺院を破壊した張本人だ。
彼らがマルクスの考えを正確に実行したかどうかということは、ここでは論じないけど、
宗教はアヘンである」とするマルクスの考えによって宗教を抑圧したのだと思う。


 さて、ここで「聖火」とは何かを考えてみる。
wikipediaの情報を100%信じるわけではないけど、wikipediaには

その起源は古代ギリシア時代に遡り、ギリシア神話に登場するプロメテウスがゼウスの元から火を盗んで人類に伝えたことを記念して、古代オリンピックの開催期間中にともされていた

と書かれている。


 当たり前だが、プロメテウスがゼウスの元から火を盗んで人類に伝えたということには何の証拠もない。
神話である。十分に宗教というジャンルに入ると思う。古代ギリシャ人の宗教の一部だ。
そして中国政府は阿片中毒者が阿片を求めるのと同じ必死さで、聖火を守ることに必死なのである。
彼らの宗教的情熱をテレビで見るにつけ、彼らの矛盾とその滑稽さにふきだしそうになる。
聖火を守ることに己の使命を賭す唯物論者・・・
「そんなんただの火だよ(笑)」と本当の唯物論者なら言うのではないか。


最近食事をとったり珈琲を飲んだりしながらテレビのニュースを観られないのだ。