マクドナルドのプレミアムコーヒー@100円についての考え方

 今週の月曜日、初めてマクドナルドのプレミアムコーヒーを飲んだ。
味的には、180円のドトールのコーヒーには及ばないが、同一価格帯の缶コーヒーよりは上だった。
割合で考えると、マクドナルドのコーヒーはドトールの5/9の価格で購入できることになり、
多少の味の差はあって当たり前で、それが問題になることはないだろう。
たとえば、100万円の車と180万円の車では、明らかにランクが違う。
2000万円で手に入るマンションと3600万円で手に入るマンションも、全然違う住環境だろう。
そう考えるとプレミアムコーヒーはこの価格帯のコーヒーのキラーアイテムなのだが、
別の考え方をする人もいるだろう。


 すなわち、割合ではなく価格差、たった80円しか違わないという考え方だ。
「俺は今金回り良いから、珈琲に80円くらいお金余計に払ったって、どうってことないさ。」
「ストレス減らすこと考えたら、休憩に毎日外で飲む珈琲は少し美味しい方を選んでおいたほうが良い。」
「80円程度の金額まで切り詰めだしたら精神的余裕がなくなってかえってマイナス。」
「180円で美味しいと思えるならむしろ安いものだ。」
そういう風に考え出してみると、もうマクドナルドのプレミアムコーヒーなんか飲む気がしなくなってくる。
それどころか、勢いがついて、さらに上の価格帯のにしむら珈琲店にだって入ってしまいかねない。"宮水 rules!"
"Happiness is a warm puppy."とスヌーピーの生みの親、チャールズ・シュルツ氏は言ったが、
(こう書くとなんだかシュルツ氏が犬みたいなので語弊があるけれども)
"Happiness is a cup of coffee."という人だっているだろう。
そうなると、なんとか時間をみつけて御影のダンケあたりまで出かけたくなってくる。
今生でバターブレンドコーヒーを愛する私は、過去生ではチベットでバター茶を飲んでいたのだろうかとか、
想像力の飛び方が、次元が違ってくる。良い珈琲を良い店で飲むというのは、そういうことだ。Om Mani Padme Hum...
往復交通費を計算すると、一杯の珈琲に支払う額ではないのだが、四国まで300円のうどん食べに行く人間が多数いるのだから
こんなもの全然無問題で想定の範囲内でそんなのかんけいねーのだ。
かくして、コスパどころかマックなんか行ってる場合じゃない、とそういう結論になったりする可能性もある。


後、安くて飲めるという点では、ミスタードーナツも強敵かもしれない。
だっておかわり自由。その場所に居座って本を読んだりしゃべったりして長居したいときに、
カップの中が空だとなんだか居心地が悪いのだ。おかわりすると余計にお金がかかるので、
結局場所をかえようとか思ったりしてしまう。そんなときに際限なく無料でおかわりできるミスドは、
一杯100円の珈琲よりもはるかにコストパフォーマンスが高いと言える。だからもっと美味しくしてね。お願い。
ドーナツも買うから。


こう考えてみると、マクドナルドのプレミアムコーヒーは、


1.80円余計に出す余裕のある人に対してはドトールに負け
2.本当に美味い珈琲が飲みたい人には多分相手にされず
3.少ないお金で居心地良くお店で長居したい人はミスドに流れる


ということになり、結構勝てる分野が限られてくるような気がする。
逆に、車から降りずに買えるドライブスルーでの販売が強みかな。
あと、缶コーヒーか、それともプレミアムコーヒーかといった選択肢で勝利を収めるような。