たたり論

結局たたりが怖い - パンクはいつも突然に

秋葉原の事件の写真を撮ったり公開していたりする人も、それを「不謹慎だ」「冒涜だ」と非難する人も、犠牲者がいかにいい人たちだったかを記事にする人たちも、結局は不幸な死に方をした人の霊がたたるのが怖いという、井沢元彦がよくいっている言霊の世界の考え方なんだと思う。「この事件を記録してこそ霊が浮かばれる」って発想もありうると思う(賛同はしないけど)。

 写真を撮ったり公開している人の動機が、果たしてたたりが怖いからかどうかは、よくわからない。単にブログやSNSのネタ、友達との話題が欲しいからに過ぎない可能性もあると思う。ただ、「この事件を記録してこそ霊が浮かばれる」って発想については、広島の原爆や阪神淡路大震災のような戦争や天災に関するコメントとしては、頻繁に見聞する考え方なので、なかにはそういう人もいたかもしれない。
井沢元彦の本は昔何冊か読んだことがあって、言霊の話もたたりの話も面白かった記憶。逆説の日本史、1〜3巻くらいまでは読んでたかな。また続きを読もうかと思った。


それはさておき、野党は関東自動車と日研総業の関係者を国会参考人召致せよ : 世に倦む日日はとても興味深かった。
「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして無効とする」。
この規定は、多くの企業で有名無実なものとなっている感じがする。これが無視されていることも、今回の事件の間接的原因の一つかもしれない。