- 作者: 羽生善治
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/07
- メディア: 新書
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でもややこしいことを延々と考え続けるのが苦手で飽きてしまって、
詰将棋とかもあまり好きになれなくて、その後は将棋と縁がないのだけれど、
それでもこの本は面白かったし、分かりやすかった。
羽生名人が、対局中に何に気を付けているか、それが惜しみなく書かれているけど、
自分の将棋の弱点は「企業秘密」だからわかってるけど教えない。それはそうだろう。
ここ数十年で将棋の世界がどんな風に変化してきたかとか、
将棋を余り知らない私でも、読んでて分かったような気になってしまう。
やはり頭の良い人はわかりやすい文章を書くのが上手なのか。
とにかく隙のない印象。隙を見せてるようでも、計算の上で隙を見せるような感じ。
それでいて彼の将棋の道の先輩方への尊敬の念は読んでいてひしひしと感じる。
正に道を歩む人の感あり。
この本が新書300冊計画の11冊目。