買物かごの瞑想

 最近、サガプリヤという人が書いた、マスターズタッチという本を読んでいる。
他に読まなきゃいけない本があるのだけど、ついついこっちの本に向かってしまう。


今日は、「買物かごの瞑想」というところを読んでいた。p.21〜p.22あたり



 「買物かごの瞑想」というのを紹介します。


 楽に座ってください。目を閉じましょう。からだのなかにくつろいで、待ちましょう。


 はじめ背景はまっくらです。やがて光が射してくるにつれ、自分はスーパーマーケットにいると、楽に想像できるようになるでしょう。


 カートを押して、カウンターのところに行きます。カウンターのうしろには店員がいます。はじめあなたは、あれが欲しい、これが欲しいと、店員に指図できるものと思っています。ところがやがて、この店ではそうはいかないことがわかります。この店では、あなたがなにを必要としているか、店員のほうで決めるのです。店員は棚からひとつひとつ商品を取り、それをカウンターに降ろすたびに、「これをあなたのかごに入れていいかな」と尋ねます。


 これがあなたの人生です。「商品」はカウンターの向こう側にあります。色とりどりの商品と、きらきら光る包装紙が見えます。ですが、店員は、一回あたりひとつの商品だけをあなたに渡します。たとえば、いまの瞬間、それは「電話をしなくちゃ」という考えです。「あなたはこれを取りますか。これをかごに入れますか」と店員は尋ねます。あなたは「イエス」または「ノー」と言います。つぎの瞬間、それは「興奮」です。「あなたはこれを取りますか」と店員が尋ねます。つぎの瞬間、それは「激怒」です。「これはどうしますか」と店員が尋ねます。


 買物かごがいっぱいになるか、それとも空のままになるかは、あなた次第です。多くの商品を拒絶すればするほど、「この店には自分のほしいものはなにもない」と想像するようになるでしょう。そうするうちに、店員の動き方も、だんだんのろのろしてくるのに気づくはずです。自分が差し出したものを受け取ってもらえないと、彼はとてもうんざりしてきます。彼がなにかを差し出すことは、どんどん少なくなっていきます。


 それでも店員は差し出すことをやめません。あなたがそれを好もうが、好むまいが、あなたに見いだされることを待っているあなたの真我(セルフ)を満足させそうなものを差し出すのは、彼の仕事なのです。あなたはつぎの瞬間にも、自分の買物かごをいっぱいにしようとしだすのかもしれないのですから。


 受け取るには、受け取りたいと思えばよいのです。この瞬間をのぞきこんで、そこに用意された体験を自分が受け取っているか見てください。あなたは「イエス」と言っていますか。あなたは感謝していますか。


 終わったら目を開けてください。

 
この後には、自分にどんな出来事が起こるかを管理しようとする姿勢を放棄することを、
瞑想をつうじて学ぶと書いてある。
与えられたものを受け容れ、それを味わうことを学ぶのだとも。


読んで見るとちょっときつい感じもあったけど、実際にヴィジュアライゼーションしてみると
そうでもなく、なんだか不思議なスーパーマーケットでもあったし、
自分がよく見ているスーパーマーケットーつまり今生きているこの生ーでもあるような気がした。


次の瞬間、店員さんが何をカゴに入れてくれるのか、私は、知らない。


マスターズタッチ―サイキックマッサージ (OEJ Books)

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