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MF853の続きとML spt ー Mullerの試乗会

 2014/4/13に、Mullerの試乗会に行ってきたのだけど、MF853の写真をUPして、それっきりになっているのに気が付きました。そろそろ続きをUPしようかなと思ったまま、気がつけば春が終わり夏が来て、夏が終わり秋が来て、11月でございます。それで、よく見たらMF853のことも余り何も書いてないことに気づいた次第。

MF853は、

・フレームパイプがレイノルズ853

・溶接がフィレット溶接

・BBはBB30、ヘッドはインテグラルヘッド

・フォークはカーボンフォーク

で、味付け的には、「これ鉄なん?ほんと?」と驚くくらい高速域での加速もできる、最新スチールレーサーって感じのロードバイクでした。もっとも、試乗車のホイールはMAVICのコスミックカーボンを履いていて、コスミックカーボン効果もあったかもしれません。また、クロモリによく期待されるような、よくしなって、乗り心地が柔らかいというような感じのバイクではありませんでした(個人の印象です)。Mullerのスタッフの方のお話によると、レイノルズとコロンバスはパイプに対する考え方が違って、レイノルズはウィップをなるべく減らす方向で、コロンバスはある程度のウィップを残す方向で設計されているのだとか。それで、マンガンモリブデン鋼の853はレイノルズのスチールパイプの中でも最も剛性が高いものなので、それを更に溶接部をフィレットで固めたのであれば、ガチガチになるのもわかります。でもじゃあアルミと同じかというとそうではなくて、やはり鉄の何かのテイストが、そこには残っているのでした。なお、フィレット溶接ではなくTIG溶接で溶接されたMT853でも、ロードバイクインプレッション2012では、剛性感を含め全体的にポイントが高いのですが、スタッフさんによると、両方試乗した殆どの方が、MF853の方がより剛性感が高いのを感じると言うそうです。私も同じ感想だったのですが、ホイールの剛性もあるので、同じホイールで乗った上で判断しないと正確ではないかもしれません。MT853でも十分に剛性があると感じる人が殆どだとは思います。特にアルミよりもハイモジュラスカーボンよりも、やっぱりクロモリが好き!と言うようなタイプの人の場合は。

 乗ってみると、踏めば踏むほど進む感じで気持ち良いです。余分な撓みがしっかり排除されていて、踏んだ分を全部加速に使える感じで、ある程度の高速域から更に加速するような状況での速度の伸びや、下りでのハンドル周りの剛性感も、申し分ありませんでした。

 さて、MF853は言うなれば最新鋭の技術を駆使したスチールロードなのですが、それと対照的に見えるのが、ML sptです。

 Columbus Spirit Keirinという競輪用のパイプをラグで溶接した、クラシカルなスタイルのロードバイク。こちらをクリックすると、より大きなサイズの画像が見られます。

こちらも試乗させていただきました。どちらもよく走るのですが、乗り味は随分違う印象がありました。ML sptは、十分な剛性がありながら、ある程度はウィップするように作られていて、1インチのクロモリフォークの効果もあり、良い意味でバネのある乗り味。登ったり降ったり、ダンシングしてみたり、一つ一つの操作が楽しく、トラディショナルなクロモリレーサーを更に洗練させて出来ているような感じがしました。足のある人であれば、こういうクラシックカーみたいなデザインのロードで、最新カーボンレーサーの列車に紛れて走ってみるのも楽しいかもしれないし、レースとかスピードとか関係なく、ひたすら自分のペースで山とか平地とか走り続けてみたい気もします。あまり乗ったときのことを思い出しながら文章を書いていると、また欲しくなってくるので、これくらいに。