昭和の神戸

 「昭和の神戸」という本を読んでいる。読んでいるというか、写真集なので、時々ぼんやりと眺めている。

昭和の神戸 昭和10~50年代

昭和の神戸 昭和10~50年代

 

 昭和10~50年代と書いてあって、巻末の年表を見てみると、阪神タイガース日本シリーズで優勝して日本一になったのが昭和60年(1985年)だ。

個人的なことを言うと、阪神間~神戸に住んでいたのは90年代~2000年代のことなので、平成の話で、昭和の時代に神戸に足を踏み入れたことは、多分数えるほどしかない。

 

あるいは、子供の時にテレビの再放送で見たウルトラセブンの、ウルトラ警備隊西へ(前・後編)に出てくるキングジョーの暴れる神戸港が、自分の中の昭和の神戸のイメージかもしれない。

youtu.be

youtube上にはより原作に近い動画も転がってるけど、ブログに使うには公式チャンネルの方が、著作権等のトラブルが無いだろうと考えられるので、これを選んでます)

 

 青春時代が戦中だった祖母は、神戸に行くのは靴下を買いに行くときで、大阪には売っていないハイカラな靴下を探し求めて、はるばる出掛けて行ったそうで、ファッションの街という点では、戦前戦中から今まで一貫しているのだと思う。

神戸港メリケン波止場神戸ポートタワーと、これまで実物かカラー写真かカラー映像でしか見たことのなかった神戸の風景を、改めて白黒写真で見ると、実際よりもノスタルジックに感じられるのは白黒写真の不思議なところ。この本は全編白黒写真の写真集なのだ。

街の構造の変わらないところ、今もまだ神戸でがんばってるお店と、今はもうずっと新しいものに入れ替わった建物や人の服装がコントラストになっていて、都市の時間軸というものを意識させられる。

ぱらぱらと眺めていると、建物が古くて寒かった、春日野道の神戸市文書館を思い出す・・・。