騎士団長殺し第1部をようやく読み終わる

 今頃になって、4月に難波の高島屋の地下の丸善で買った、

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

 

 をようやく読み終えた。すぐに第2部を買って読もうか、少し間をあけようか、買うとしたらamazonで買おうか近くの書店で買おうか、amazonで買うとしたら新刊にしようかマーケットプレイスにしようか、いや案外図書館で借りられたりしないだろうか、ブックオフで安く出てないだろうかなどなど、結局のところ第2部を読もうという気は満々みたい。

1Q84色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年、それに女のいない男たちといった最近の作品よりも、もっと初期の村上春樹作品みたいな感じで、読んでると皮や木や絨毯や暖炉や絵の具の暖かな匂いが自然と想起させられたり。

物語は次々と変化しながら進む躍動感があって、どこにたどり着こうとしているのかわからなくて、主要な登場人物も、前編が終わったところでも、それぞれまだまだ謎に満ちていて、早く後編を読みたくなるのだけれども、きっと一旦買ってしまうと、空いた時間に少しずつ読むという、いつものパターンで、読み終わるのが何ヶ月も後だったりするのかもしれないなと思う。

自分自身は絵を描いたりするのは苦手で、中学のときなんか美術の授業で、2人1組になってお互いの姿をスケッチすることがあったのだけど、出来上がったのを見せ合うと、お互いに納得できず、襟首を掴み合い殴り合いの喧嘩が始まるか否かというところまで行ったりすることもあった。

きっと画家になるような人は姿形が同じ人間なだけで、中身は別の生物に違いないと思って納得しているのだけど、肖像画家である主人公を見ていると、なるほど絵の上手な人の感性というのはこんなものなのかもしれないなと思えてくる。何かが本質的に違う気がする。

んー、やっぱり早く続きを読まないと落ち着かない気がしてきた。

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編