いよいよ見頃になってきた桜。
例年より花に群がるミツバチを多く見かける印象がある。昨日はクマバチも見かけた。同じミツバチの仲間でも、黒くて身体も羽音も大きいのですぐそれとわかる。
ミツバチの絶滅を危惧する声もあるけれど、いなくならずにずっとブンブン飛び回っていてほしい。
日本に一万人くらいはいるとされている、戸籍のない人々。
理由はいくつかあるのだけれど、日本社会で生きる上ではないと生活が大変。普通の人が当たり前にしてることが不可能になってしまったりする。
だから何とか戸籍を手に入れようとがんばる無戸籍者の人がいて、支援団体も存在するのだけれども、いろいろ法律にバグがあって戸籍を手に入れるのは大変な努力を要求される。
著者の井戸まさえさんは、NPO代表として無戸籍問題の支援を長年してきた人。
民法の再婚禁止規定、戸籍と無戸籍者の歴史、旧樺太やサハリンで無戸籍者になってしまった人達の話、沖縄独特の戦後の戸籍事情、東日本大震災時に被災した市の戸籍業務、グローバリゼーションと二重国籍問題など、話題は多岐にわたる。
重婚も二重国籍も、やり方によっては現行法の下でもできるのだという話にはびっくりした。
最後の第6章は「戸籍がなくなる日」。マイナンバーと戸籍がひも付けされると本籍の機能がいらなくなり、戸籍の「戸籍たる柱」が消えるのだとか。法定受託事務である戸籍は自治体にとっては全くうまみがないので、もしかするとある日突然「戸籍がなくなる日」が来るのかもしれないと書いてあったのが印象的だった。
新書300冊計画の56冊目でした。
今使っているフライパンのテフロン加工がはげてきて、やたらめったら焦げたりこびりついたりするようになっていたので新しいフライパンを探していたのだけど、あれこれ調べた挙句にいろいろ考えるのも面倒になって、たまたま入ったスーパーで税抜価格472円になっていたフライパンをとりあえず買うことにした。
滅多にフライパンを買わないので、これが良いのか悪いのか、お買い得なのか高いのをつかまされているのか値段相応なのかもよくわからないけれど、とりあえず買った日をこうしてブログに記しておくと、いつかダメになったときに正確に使った期間を知ることができ、また値段も思い出せて、思ったより長持ちしたとかしなかったとか、472円にしては上出来とかそうでもないとか、一応の納得をして先に進むことができそうな気がしなくもない。
嵐山と言えば渡月橋。例年のこの季節と比べたら人は少なく。インバウンド華やかなりし頃なんて、世界中から観光客がやってきて、ぎゅうぎゅう詰めだったんですから。などと言っても遠い昔の話をしているような気分になってしまうコロナ禍の2021年。
広々とした空間が気持ちいい。
まさに嵐山な風景。
対岸もやっぱり人は少なめ。
観光客と人力車を引く人との会話が聞こえてくる。
「去年と今年のお客さんはラッキーですよ。こんな空いてる嵐山、来れませんよ。」と。
確かに人混みがコロナと無関係に得意じゃない私も、コロナ禍以前は嵐山にタッチしてUターンするみたいな走り方をすることも多かった。
今なら一人でゆっくりここで時間を過ごせる。
ある意味では稀な機会と言えなくもない。
まるで奈良のような空っぽさ。