山の辺の道ふたたび

 野遊び工房HackのなんでもノートMLのみなみ氏と天理〜山の辺の道〜明日香をポタリングしました。正午にみなみ氏と近鉄天理駅前で待ち合わせ。氏はなんと早朝から奈良からの山の辺の道をポタリングされていたそうな。


 天理駅から山の方へ走り、山の辺の道へと向かいます。途中、天理教の総本部が目に入りました。黒い服を着た信者さん達があちこちを歩いています。出店もかなりたくさん出店しており、なかなか他所では見ることのできない光景です。山の辺の道は、ハイキングコースやサイクリングのコースとして紹介されています。景色の素晴らしい道で、とりわけ紅葉の季節は見頃です。しかし、道は自転車には意外とハード。「山の辺の山道」と呼びたくなるようなところもあります。常識的にはここはMTB推奨ですが、なんと今回みなみ氏はケルビムのウルトラミニ固定ギアスペシャル、そして私Qyouはハンディバイク6インチでのポタリングに挑戦です(笑)。固定ギアとはなにかという説明が上手くできないのですが、要するに「後輪が回ればペダルも回る」自転車なのです。普通の自転車だとペダルを前に回せば進みますが、後ろに回せば空回りです。固定ギアの自転車は、ペダルを前に回せば前に進み、後ろに回せば後ろに進みます。だから下り坂で自然にスピードが出たりすると、ペダルの回転もそれに応じて速くなるし、ペダルを止めると車輪も止まってしまいます。普通の自転車よりもエネルギーの伝達効率に優れるので、固定ギアの愛好者は結構存在します。


 途中、長岳寺に寄りました。ちょうど地獄絵図が23日から一週間開帳されており、本堂で見ることができました。本堂では、住職さんがたくさんの人を前に説法されていました。なかなか話し方が面白く、しかもこの住職さん、「ちちんぷいぷい」の角(すみ)さんにそっくり(笑)。声まで似てるような気がしました。また長岳寺の紅葉はとても色鮮やかで、今年見た中では一番綺麗でした。


 寺から出て、再び二台のミニヴェロは進みはじめます・・・「どうしてこの人達はこんなにタイヤの小さな折り畳み自転車でこんなところを走っているのだろう?」というもっともな疑問が道で出会った人々の頭に思い浮かんでいた様子。「あの自転車、かわいい!」から「あんな自転車でこんなとこ走るんて、かわいそう!」まで様々なリアクションをハイカーの皆様方からいただきました。「面白い」と「面白そう」、「楽しい」と「楽しそう」は実質か推測かという問題だけであまり意味はかわりませんが、「かわいい」と「かわいそう」では随分ちがいますね(笑)。


 奈良も僕の住んでる生駒や平群のあたりと、三輪や桜井のあたりではなんだか感じが随分ちがいます。上手く説明できないけど、なんだか空気が濃厚です。


 数々の坂道、ダート、石畳、階段(押したり担いだり)の末、山の辺の道を走り終え、桜井駅の駅前のそうめん屋でにゅうめんを食べました。このあたりの特産です。お店の中には、貴花田、若花田の手形やいろんな有名人のサインがありました。正直「なんでこんなとこまできてんやろ?」と言う思いを禁じ得ませんでしたが、久しぶりに食べるにゅうめんは美味しかったです。


 にゅうめん後、もう一走りして明日香まで。明日香のレンタサイクルの数の多さにちょっとびっくり。めっちゃレンタサイクル推進してます。個人的には、もうちょっと車種を充実して、ロードやMTBやミニヴェロも乗れるようになったらいいなあと思います。道は車でごったがえしてるところがところどころありました。


 明日香駅で解散。みなみさん、いろいろありがとうございました。帰りの電車はハイカーで満員。休日の明日香で通勤電車状態になるとは予想しておらず。それはともかく楽しい一日でした。

山の辺の道・飛鳥路

山の辺の道・飛鳥路