バグワン・シュリ・ラジニーシ

 ぱらぱらぱら・・・

 あなたがたの聖者はあなたがたと少しも変わらない。いや、むしろあなたがたよりもっと欲が深い。あなたがたよりもっと快楽主義的だ。しかし彼らは楽園を持っている。彼らはそこで復讐する。彼らはあなたがた全員が地獄で苦しむように取り計らう。なぜなら、あなたがたはこの世で楽しみ、彼らはこの世で苦しんだからだ。だから、今度は彼らが報われる。彼らは楽園で美しい女を手に入れる。永遠に若く、汗をかかない・・・・・他にももっといろいろある。そしてワインの川。ワインは楽園では酒場で売られていないー、川だ。禁酒の努力など払われたためしがない。ワインの川に飛び込むことができる、ワインの川で水浴することができる。好きなだけ飲むことができる。そしてあらゆる種類の食物が手に入るが、太る心配はない。誰も聞いたことがないー太った天使を見たことがあるかね?彼らは絶対に太らない。彼らは食べに食べつづける。しかも彼らの仕事といえば、すべて祝祭であり、主の楽園で歌を歌い、ぶらぶらと過ごすことから成っている。
 これがあなたがたの聖者だ。かつて彼らは悲しげな顔をして坐る聖者だった。今度は彼らは楽園で馬鹿なまねをしている。

一休道歌㊦p.94-p.95 バグワン・シュリ・ラジニーシ めるくまーる社
 
 アルカイダなどのイスラム原理主義の戦士達は、自爆テロしたら天国でいいことがあると教えられているそうです。でもどこの国でも多かれ少なかれ国のために死んだ兵士はとても楽しい天国に行くという物語をでっちあげてます。ええ、新約聖書を読もうと般若心経を読もうとそんな言葉は見付からないかもしれませんが、それでもいつのまにか国のために戦争で死んだ人達は天国に行って、むこうで楽しく幸せに暮らすということにされているのです(爆)。

 菩提樹の下で瞑想をしていた釈迦の名を語りながら若者に殺人を奨励した僧侶、「汝の敵を愛せよ」と説いた聖書を読みながら、広島に原爆を落としに行くパイロットを祝福した牧師。それでもなお自分達は天国に行けると信じてるんですね、その理由は要約してしまえば結局「天国に行けると信じているから天国に行けるのだ」というどうしようもないレベルのものでしかないですが。

 そしてこれらの聖職者連中のやっかいなところは、自分達は善いことをしていると信じきっていること。ちょうどアメリカ軍が沖縄にヘリを落としても、自分達は日本にとって良いことをしているのだから問題ないのだと、勘違いしているように。