右翼の昔と今

http://www.asyura2.com/0311/nihon10/msg/1179.html
 阿修羅の記事より。

これまで、日本社会における反動勢力として、日本を守る国民会議日本遺族会英霊にこたえる会軍恩連盟などがよく知られてきた。しかし、これらの団体には、近年、大きな変化が起こっている。その背景の一つに、構成員が高齢化し、組織的力量が急速に減退していることがある。たとえば日本遺族会の中心を担ってきた婦人部の平均年令は、すでに85歳となり、その政治的な影響力を急速に減退させつつある。
  いっぽう、最近、教科書問題や教育基本法の改悪、あるいは女性や在日の人々の権利伸長に対抗し、反動的な運動を活発に進めている勢力に、宗教団体が目立つようになってきた。

 へえ〜。右翼も時代とともに傾向が変わるのね。まあ平均年齢85歳では、致し方なかろうて。

新しい歴史教科書をつくる会
石井公一郎(元ブリヂストンサイクル社長)【副会長】

 ん?ブリヂストンサイクルさん、そんなことやってたんですか?

表4 日本会議中央役員名簿(2002年5月) ( <  > が宗教関係団体、通し番号は引用者による)
【副会長】
15 石井公一郎 ブリジストンサイクル㈱元社長

おや、こちらにも!びっくり。新しい歴史教科書をつくる会は有名だけど、日本会議がなんなのかは知らない人のほうが多いかと。どんなことしてるか書かれている中からピックアップ。

1、 日本会議は、現在、①憲法改正教育基本法改正③靖国公式参拝の定着④夫婦別姓法案反対④より良い教科書を子供たちに⑤日本会議の主張の発信、の5大スローガンを掲げて活動しているが、教基法改悪は第二番目であり直近の課題でもある。

へえ〜、体育にMTBやロードレースを取り入れて、より良い教科書ってわけじゃなさそうですね、ブリジストンサイクルさん。こういうのは付き合いで仕方なく会員にされてしまうこともあるのでしょうが、さすがに副会長ともなると、相当コミットしているように思えます。

しかし、その姿が全面的に見え出すとき、日本会議といえば実働部隊は宗教団体であり、あるいは前身の「国民会議」は右翼や旧軍人団体と結びついた組織という見方が定着しており、閉鎖的で軍国主義的というイメージがつきまとうことになる。今回の役員構成は、そうした識者の目をくらまし、役員の中核部分に関係者を送り込みつつも、日本会議の中心人物は中に入らず、集会の動員にあたって宗教団体を動員していても、組織の性格を表すことになる役員には絶対就かせなかったのである。彼らは、教育臨調の多数の役員を含め、日本社会全体を欺こうとしているのである。

なるほど、有名企業の役員さんなど社会的信用のある人を表にして、実質的には多数の新興宗教とか宗教団体が動かしている組織なのですね。確かにブリジストンサイクルとか富士通とか名前の通りが良さそうだものね。 

宗教と右翼が結びつくのは世界的な傾向か〜。でもこんなたくさんの主義主張のそれぞれ違う宗教団体が一塊になって政治を陰から動かそうとするところが多神教文化な日本らしいところかな。イスラムやアメリカの原理主義って他の宗教団体とあまり協力しなさそうだものね。それにイスラムにしろアメリカにしろ宗教が表に出てくる。陰からこっそり動かそうとするところが日本的だ(笑)。

阿修羅って面白いな。時々チェックしよっと。