西成の電動自転車販売店主が取調べられてるそうな

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050620-00000021-san-soci

自転車と偽り「原付」販売 詐欺容疑で経営者を取り調べ 大阪府警

 搭載したモーターで自走できるペダル付きの「フル電動自転車」が原付の運転免許を必要とするにもかかわらず、自転車と偽って販売したとして、大阪府警交通捜査課と西成署は二十日午前、詐欺容疑で、大阪市西成区天下茶屋の自転車販売店「サイクルショップマル友」など三カ所を捜索、経営者の男(67)から取り調べを始めた。容疑が固まり次第、逮捕する。
 フル電動自転車の販売をめぐる強制捜査は全国で初めて。流行に伴い、自転車と思い込んで購入した人が事故を起こすケースが各地で急増しており、府警は死亡事故を引き起こしかねないと判断、不適切な販売実態の是正に乗り出す構えだ。
 調べでは、男は昨年夏以降、同区内の女性(30)ら四人に対し、フル電動自転車が道交法で原付とされているにもかかわらず、自転車と偽り一台約二万五千円で販売した疑いが持たれている。
 フル電動自転車は自転車にそっくりな形状だが、荷台部分などにバッテリーを搭載、ハンドルのアクセルを回すだけで、時速約三十キロを出すことが可能。ペダルをこぐ力をモーターで補助する「電動アシスト自転車」とは仕組みが異なる。
 このため、警察庁はフル電動自転車を「ペダル付きミニバイク(原付)」と分類。公道走行にはナンバー登録と、方向指示器などが必要との見解を打ち出している。男はこれらの事実を隠して販売していたという。
 電動アシスト自転車に比べて安価で、購入者が増えるのに伴い公道上で事故を起こすケースが全国で急増。大阪府堺市では昨年八月、無職女性(43)が別の販売店で購入したフル電動自転車をヘルメットなしで無免許運転し、乗用車と衝突。両ひじなどに軽傷を負った。
産経新聞) - 6月20日15時48分更新

この種のフル電動自転車、数年前から走ってましたが、とうとうパクられてしまいましたか。
ヤフーオークションで見かけたこともありましたし、大阪とかではほんとに普通の
おっちゃん、おばちゃんが当たり前のように乗ってたりします。
マニアな乗り物としてではなく、「これ楽でええで」的なノリで流行ってるのでしょうね。
電動アシスト自転車より安価なのは中国製がほとんどだから。
それにアシスト機構のほうが単純に電動にするよりも装置が複雑になって
お金がかかるのでは?と思います。

 個人的見解としては、そんなに危険なものでもないと思うのです。
事故は普通の自転車でも起こる。30kmの速度も普通のママチャリでも出せる。
たまたま現行法上違法なものが公道で事故を起こして問題になるから
これは取り締まらねばと言うことなのでしょうね。

ナンバー登録と方向指示器付けるくらいなら、皆普通のスクーターに乗りますよ。
でもそれで事故が減るとは思えません・・・。だってスクーター免許いるし
ナンバーも付いてるし方向指示器もあるけど、危ない運転してるスクーターは
やっぱり見かけるもんね。車も大型トラックもみんなそう。

それにこういう乗物を求めるのって、自転車こぎ続けるほど体力ないし、
免許持ってないからスクーター乗れないし、今から取りに行って取れる自信も
ないというお年寄りとかが多いと思うのです。私が路上で観察してきた限りは。

電動自転車と似ている電動アシスト付き自転車の購入について、
なぜか自転車に詳しいと思われてしまう私が相談を受けることが時々ありますが、
ほとんど「老齢になってペダルこぐのしんどくなってきた親のために・・・」
というものでした。購買層は電動自転車の購買層とほぼ同じと思います。

法の「正論」の下に、彼らから折角の便利な乗物を奪っただけの結果にならなければ良いのですが・・・。

ほぼ時を同じくして贅肬録にもこのニュースについてのコメントが。id:telavivさんらしい鋭い突っ込みが入っております。