ヒューザーのマンションより怖い原発の耐震強度偽造

http://www.janjan.jp/area/0504/0504145797/1.php
 某SNSのマイミク(←どのSNSかバレバレ)さんの日記で紹介されていました。背筋が寒くなりそうな興味深さです。

私(林信夫ペンネーム)は日本原子力事業株式会社(現・株式会社東芝)の社員として、中部電力浜岡原子力発電所2号機の設計に当たった技術者です。浜岡原発は基礎を固定する岩盤の強度が弱いという問題があり、当時、技術者たちは原子炉が地震に耐えられるようにいろいろ工夫をしましたが、いずれも耐震計算をしてみると「持たない」という結果が出たのです。それでも2号機の建設はそのまま進みそうでした。私はとても悩みました。そして、技術者の良心に従って会社を辞めました。周りの人たちへのささやかな「警告」になればと思ったからです。

え、持たないの(汗)?

2つのことを申し上げたいと思います。
 第1は、浜岡2号炉の耐震計算結果は地震に耐えられなかった
 第2は、直下型地震が起こると核燃料の制御ができなくなる可能性がある
 ということです。

核燃料の制御ができなくなるって、どういうこと?放射能漏れに向かって一直線!?

 計算担当者の説明によると、浜岡2号炉が地震に耐えられない原因は次の2つです。
 (1)岩盤の強度が弱いこと(福島は強かった)
 (2)核燃料集合体の固有振動数が想定地震の周波数に近く共振し易いこと

ごまかしの再計算
 そして計算担当者は、「対策」として、次の3つの方法で再計算すると述べました。
 (1)岩盤の強度を測定し直したら強かったことにする(福島なみ)
 (2)核燃料の固有振動数を実験値でなく米GE(ゼネラル・エレクトリック)社の推奨値を使用する
 (3)建屋の建築材料の粘性を大きくとる(振動が減衰し易い)
 つまりごまかしの計算をして、当初計画のまま押し通してしまうということです。

あまりにも社会的リスクの高いごまかしです・・・。万一のことがあったら、誰にも責任が取れない・・・一旦建設してしまったら、マンションやホテルのようには簡単に建て替えもできないのに。

メルトダウンの危険性
 ここを直下型の大地震波が襲うことになると、大きな上下の振動と、水平方向の振動が同時に来ます。上下の振動が激しければ、燃料集合体は上に投げ出され、下部格子板から離れて宙に浮き、下部格子板は水平方向にも振動してますから、穴の位置がずれて穴に戻らなくなる可能性があります。したがって、強い地震を感知して、自動的に制御棒を挿入しようとしても、制御棒が核燃料集合体にぶつかったり、破損したりして、挿入できなくなる可能性があります。

 原子炉が制御不能に陥れば、核反応は止まらなくなります。その後、液注、配管破断による炉内の水漏れ、緊急冷却装置の故障を経て、やがてはメルトダウン(炉心熔融)です。浜岡原発は世界に放射能を撒き散らす最悪の事態を引き起こす可能性があります。過去に設計に関わった者として、そのことを明確に申し上げます。

本当に最悪の事態が予想されるわけですね。被害がどれくらいになるのやら。勇気のある内部告発だと思います。この調子だったら、耐震強度偽装って、全部真面目に調べていったらめちゃくちゃな数が出てくるんじゃないだろうか。日本全国で住めない、使えないビルが明らかになったらどれくらいの数になるのか、想像もつきません。


http://www.janjan.jp/area/0407/0407307429/1.php
 浜岡原発については別件でこういう告発もあったそうです。

A氏が原子力安全・保安院に知らせた事実は、自らが虚偽申告に関わった浜岡原発4号機(113.7万KW)の建設(1989〜93年)に関する部分だけで、着工の5年ぐらい前から準備に入った。そのころはすでにアルカリ骨材反応が問題になっており(1982年頃から阪神高速道路で被害が発見された)、着工1年ぐらい前に、建設省(現国土交通省)の指針に従って試験をした結果は基準値を大幅に上回っていた(ひどいものでは10倍ぐらい)が、いまさら設計変更をしていると工事が大幅遅れになると、公的試験機関が実施した試験結果を改ざんすることになり、4回ぐらい文書偽造をしたという。

阪神・淡路大震災の時の高速道路の倒れたのは記憶に焼きついてます。なにしろ当時の私は部屋から駅まで行くのに必ずあの高架の下を通ってましたからね。あの倒壊の原因の一つがアルカリ骨材反応なのかな。

阪神淡路大震災が起こったのは、浜岡原発4号機が完成した2年後の1995年1月17日だった。A氏は高速道路が横倒しになり、高層マンションや商業ビルが倒壊した光景をみて急に恐ろしくなった。もし、東海地震が起こったら、どうなるのだろうかと考えると、自分のやってきたことに心が苦しみ続けてきた。それ以来、浜岡原発が崩壊する夢を見るようになった。とんでもないことになる。

予知夢でないことを祈る。