大阪府知事選

 府知事選の候補者として、良くない意味でも悪い意味でも今話題を集めているのが橋下徹弁護士だが、
バラエティー番組をあまり観ないので、個人的には印象がとても薄い。
今年に入ってからの発言で、なんとか記憶に残っているのは、光市母子殺害事件弁護士会への弁護団の懲戒請求の件くらい。
それで、その弁護団の懲戒請求の件について、橋下氏の発言を批判している江川紹子のサイトを見つけた。
Egawa Shoko Journal: 刑事弁護を考える〜光市母子殺害事件をめぐって

しかも橋下氏は、懲戒請求をする者の負担については、何も述べていない。
 人に懲罰を与えて欲しいと求めるのであり、場合によっては弁護士の職を奪おうという請求なのだから、当然厳格な手続きがなされる。請求した側も、弁護士会に書類の提出や口頭での事情説明を求められることがある。
 「教えて!goo」に、この弁護団への懲戒請求を出した人からの相談が乗っていた。弁護士会からは配達証明郵便で、書類の提出を求められたうえ、調査の過程で必要な時に事情を聞く場合があるという書面を受け取ってびっくりしてしまった、という。

そのくせ、自分は懲戒請求をしてない。「時間と労力を費やすのを避けた」そうだ。橋下弁護士の話に共感して懲戒請求を行った人たちの「時間と労力」はどうでもいいのだろうか。煽るだけ煽って、自分は面倒だからと何もしないのでは、無責任のそしりは免れない。

あれだけ煽っていたのだから、橋下氏自身が率先して懲戒請求をするのが筋だと思う。
確実に予測される、懲戒請求をする者の負担については何も述べず、あたかも署名のごとく簡単なもののようにテレビの視聴者に対して説明したのは、弁護士としての倫理云々以前に、人間としてどうなんだろうかと思ってしまう。


それ以外にも、いろいろ問題発言もしている。
橋下徹 - Wikipedia参照。

サンデージャポン』で日本人団体による中国広東省珠海市での集団買春問題に関して、「日本人による買春は中国へのODAみたいなもの」と発言し批判を受け、生放送で降板を宣言した(正確には降板させられた)。

どこかの誰かが自分の金で勝手に買春する(買春自体が良くないとしても)のと、私達の税金を少数民族を虐殺したり、自国の学生を戦車で踏み潰すような国にごっそりやってしまうのと、罪の重さが全然違います。言うまでもなく、日本の中国へのODAのほうがずっと重い罪。