孫正義 リーダーのための意思決定の極意

 去年からiPhone4を使ってることもあって、ソフトバンクってどんな会社なんだろう?って少し興味があったので読んでみました。 

孫正義 リーダーのための意思決定の極意

孫正義 リーダーのための意思決定の極意

というのも、赤い服着た人達がヤフーのモデムを配ってたり、突然ボーダフォンを買収して携帯電話を売り始めたのは知っているのですが、Yahoo Japan以前にソフトバンクが何をしていたのか、全然知らなかったのです。不勉強過ぎますか、そうですか(苦笑)


この本の最初の部分は、「次のような状況で、あなたはどのような選択をしますか?」という二者択一の問題が30問続くのですが、それらは全て過去のソフトバンクが直面してきた問題から出題されています。だから、ソフトバンクがたどってきた流れがつかみやすいです。
たとえば、質問1は、

 業界ナンバーワンであるメーカーとの独占販売契約に、自社の資本金の数倍に及ぶ多額の資金を要求された。
 あなたがリーダーなら、どちらを選びますか?


A.なんとか資金を調達して契約締結
B.契約せずに資金を残し、ほかの多くの会社との取引に使う

ですが、答えはAで、これはソフトバンクがパソコンソフトの卸売からスタートしたばかりの時に、ハドソンとの独占契約を結んだときの話だそうです。1981年のこと。


質問2以降もこんな感じで、いろんな事業に乗り出したときの話や失敗したり撤退したりした時の話を例にして、後継者を育成のお話まで続きます。質問30まで読むと、ソフトバンクの歴史の概略がわかる感じです。


その後は、「孫の二乗の兵法」という孫正義の戦略論。
縦5×横5の文字盤の一つ一つに、孫子をベースに漢字が一文字ずつはめられた、座右の銘の集合体のような文字盤。
その一文字一文字の意味について考えていく講義。


こういうビジネス書・自己啓発書も、ハードカバーじゃなくて新書で売られるようになったんだな〜と思いました。確かにそのほうが読みやすくていいですね。


新書300冊計画の34冊目でした。


孫正義 リーダーのための意思決定の極意