「絶対に行けない世界の非公開区域99」と、「アメリカの教室に入ってみた」

 どっちも軽く流し読み程度ですが。

絶対に行けない世界の非公開区域99 ガザの地下トンネルから女王の寝室まで

絶対に行けない世界の非公開区域99 ガザの地下トンネルから女王の寝室まで

 

沈没した潜水艦K-129から、オーストラリア国防軍統合作戦司令部に至るまで、99箇所の、一般人がまず入ることの不可能なところが特集されている本です。日本からは1箇所だけ取り上げられていて、それはなんと伊勢神宮

内院という奥の聖域への

立ち入りは厳しく制限されており、

皇族出身の高位の神職しか

入ることができない。

 のだそうです。

 内容的には、米軍関係および米政府関係施設が多く、USAという国の大きさを改めて感じました。HAARP研究施設や、エリア51ボヘミアン・グローブなど、陰謀論好きな人が好きそうな施設もばっちり収録されています。

民間からは、コカ・コーラのレシピ保管庫、アイロンマウンテン社の保管施設、グーグル・データセンターなどが印象的でした。

宗教関係では、エチオピア北部の「契約の箱」の礼拝堂が興味深かったです。

聖書の出エジプト記には、

モーセ十戒を刻んだ石板を神から授かり、

「契約の箱(アーク)」に納めて

シナイ山から持って降りたと記されている。

契約の箱ははるか昔にエルサレム

行方不明になったが、その経緯は謎だ。

メネリク1世が当地する紀元前10世紀の半ばに、

エチオピアアクスムに運ばれたと信じる人々がいる。

 (諸説あり)

一度行ってみたくなりますが、行ってもまず見られないのですよね。

アメリカの教室に入ってみた: 貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで

アメリカの教室に入ってみた: 貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで

 

  ニューヨーク州のシラキュース大学で1年間客員研究員をしていた著者が、娘と一緒に貧困地区の公立学校に行ったり、超インクルーシブ教育を体験したりする話。

貧困地区や、難民の生徒が沢山いたりする地域で、アメリカの公教育がどのように機能しているか、どんな問題を抱えているかということが、よく描かれています。

あと、インクルーシブ教育ということについての、アメリカ流の理解と日本流の理解の間にある大きな差にも驚かされました。一言でいうと、みんなそれぞれマイペース、他の子のことに関わらないアメリカ、やたらとみんな一緒にが大切で、調和を大事にする日本、という感じです。

日本人とアメリカ人の、根本的な人格形成における違いと言ってもいいかもしれません。人は日本人やアメリカ人に生まれるのではなくて、育てられるのだということがよくわかります。