もう3〜4年も前の話だけれども、僕が神戸のダイエーでちんげん菜を買って部屋(神戸市内)に戻ったら、なぜか彼女も実家でお母さんが畑を借りて作っている取れたてちんげん菜を山盛りもらって帰ってきたことがあった。予想外の出来事。ダイエーの野菜はその日の朝に買ったもの、彼女のお母さん作の野菜はその日の朝畑からとってきたものである。
言うまでもなく品質は彼女のお母さん作のちんげん菜のほうが良いのでそちらから食べ始めるのだが、いくらなんでも量多過ぎだった。たった二人でこんなに野菜を食べられるものかと言うくらいの量だったのだ。だから当然残りは次の日へと持ち越されるのだけれども、時間の経過とともに痛んでしまい、勿体無いことになってしまった。味は美味しかったし、食べるとなんだか元気になった気がするくらい生き生き青々とした良い野菜だったので余計に勿体無く感じた。その辺のスーパーの野菜とはちがう感じの元気な野菜だった。
それで、ここからが今回の話の要点。驚くべきことに、手作りちんげん菜がすっかり全滅(涙)してしまった後にも、ダイエーで買ってきたちんげん菜は買ったときと大して状態が変わっていなかったのである。植物の種類は全く同じで、それをダイエーで買った日と手作り野菜が畑から引っこ抜かれた日は同じなので、植物の種類や鮮度以外の他の要因があると考えざるを得ないだろう。
おそらくは、ダイエーのちんげん菜には長持ちさせるために何らかの化学的処理が行われていたのだろう。防腐剤かなにかの薬品がかけられていたと推定するのが自然だろう。長持ちするために化学物質が使用されているのはコンビニ弁当やおそうざいに限らない。野菜の段階でしっかり薬漬けになってしまっているようなものもあるのだ。
ダイエーと書いたがこれは近所にあったスーパーがたまたまダイエーであっただけで、ダイエーのみがそうしているという訳ではない。他のスーパーの野菜のなかにも、「手作り取れたて野菜」と比較すると明らかに不自然なくらい長持ちしてたものがあったので、多分何らかの防腐とか防カビ処理はなされているだろう。
化学処理→人体に有害 ということを裏付ける明確な知識を私は持っていない。しかしながら、化学処理されてスーパーで売られていた野菜が、「あまみ」や「うまみ」と言った味の点で「手作り取れたて野菜」に全く敵わなかったことははっきりと記憶にある。やはり栄養は相当失われているのではないだろうか。農薬もかなり使ってるだろうし。有害性についても調べてみればわかることがあると思う。今ならネットでもなんらかの情報は公開されているだろう。
米作農家の方の中には出荷・販売用と自宅消費用の米を分けている人も多い。自分や家族などが食べる分には農薬を使わないか、かなり使う量を減らすのである。理由をたずねると、「農薬漬けの米なんか家族に食べさせたくない」とおっしゃる。これは直接農家の方から聞いたことである。やはり生産者の方は農薬の危険性をよくご存知なのだろう。