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中国とブータンの国境問題

南シナ海どころではない! ブータンでは知らぬ間に国土が2割も奪われていた - 雑誌記事:@niftyニュース


 竜を見たことのある王様と、おとぎ話のお姫様みたいに
綺麗な王妃様が、来日して話題になったブータン王国


平和で幸せそうなイメージだけど、実は中国との国境問題に悩まされているという話。

ブータン国営テレビの報道によって、国境紛争が明るみになったのは2005年のことだった。地元有力紙によると、ブータンの国境管理防衛局長官は「中国とブータンで両国の地図を見せ合ったところ、国境線のあまりの認識の違いに愕然とした」という。

お隣の国が中国だと、こういう悩みがつきものですね…。チベット人ウイグル人は言うに及ばず、当の中国人すら、中国政府には悩まされ、苦しめられ続けですから…。

「中国・ブータン国境地帯の平和と安定を保つ協定」を1998年12月に締結した両国は、国境線もその際に画定している。ところが、2004年から中国はブータン側に“冬虫夏草ロード”とでも称したくなる道路建設工事を始めていたのだ。


 別名「メンジョン(薬草の国)」と呼ばれるブータンの北部は、漢方の三大薬材の1つ、冬虫夏草の産地だ。滋養強壮や精力増強、抗癌作用などの薬効が認められる冬虫夏草は、世界に300以上の品種があるが、その中でコウモリガの幼虫に寄生する「コルディセプス・シナンシス」が最高級とされ、チベットの標高3000m以上の高山にしか生育しない。工業国でなく酸性雨が降らない環境からも、ブータン産の品質は“お墨付き”なのだ。


 それを喉から手が出るほど欲しがっているのは、冬虫夏草を投機対象にする中国人だ。地方紙『昆明信息港』(2010年9月6日付)によると、「雲南省昆明市内では1kg46万元(約575万円)、40年前の1万倍の価格で取引されている。年間10万m2の草地が破壊され、縄張りを巡っての殺人事件が頻発する」有り様だ。


 また、中国の人民解放軍ブータン側に掘っ立て小屋をつくっていることに気付いたのは、高地に暮らしヤクで生計を立てている遊牧民だった。夏は牧草を求め4000m以上の高地をさまよい、冬は寒さを逃れ、低地へ下りてくるのが遊牧民の生活だ。


 ところが何年か前より、ヤクが山を下りてこない事態に直面。「探しに山深くへ入ると、見慣れない掘っ立て小屋が……」というのだ。ヤクのバターやチーズは貴重で、珍味であり高級加工品だ。毛も防寒服になる。人民解放軍に捕獲され、売られている可能性が高い。

 中国人とブータン人では、お金に対する欲望のパワーに圧倒的差異がある感じがします。
このままでは、ブータン、ピンチかも。もしかして、日本に助け求めに来てた?>国王夫妻


でもね、国王様。残念だけど、今の日本政府って、日本人のことすら守れそうにないんですよ…。
あまり日本に期待しないでね、私達日本人でも期待できない国なんだから…。


こちらのブログによると、中国領にされたブータンの国土面積は、なんと日本の兵庫県と同じくらいの広さだそうだ。兵庫県って、淡路島から日本海まで日本列島を南北にぶったぎる、人口558万人の広い県。もうこれは侵略だよね!

一方、間接的に中国支配が進行している国もある。中国南部の雲南省に隣接する、ラオス人民民主共和国。中国が狡猾に仕掛ける“援助交際”による変貌は著しい。ラオス北部の中国国境の町ボーテンの経済特区は、人民元で賭けるカジノ、ホテル、ビル、マンション群などの乱開発が進む“中国人による中国人のため”の地域と化し、「ボーテン・ゴールデン・シティ(磨丁黄金城)」と呼ばれる。


 同地を訪れた日本人は、「街は中国語ばかり、歩いている人たちも99%が中国人。ラオス人は国境管理員や警官、中国人経営のホテルやカジノの従業員、小売店の経営者くらい」と語るが、中国人観光客の主な目的は商談とカジノ、そして売春(中国系女性)なのだ。


 アジアの最貧国ラオス政府は“中国共産党のビジネスモデル(経済特区外資導入+賃借権)”を、国境のみならず全土で推進している。隣国のベトナム、タイ、そして韓国もラオス進出に積極的だが、「中国企業と、ラオス政府プロジェクトの入札を競っても、なかなか勝てない」という。雲南省昆明から国境町のボーテン経由、首都ビエンチャンまで延びる421kmの高速鉄道建設プロジェクトも、昨年末に中国が受注している。

 そして、ブータンとは別件で、ラオスも中国の影響下に。しっかり経済の要所を押さえて支配を確立していくところとか、ラオスの人には悪いけど、上手だなあとすら思います。


日本が震災復興とか原発事故処理とかで手こずっているうちに、アジアはどんどん中国の独壇場になってしまうのかな〜。