チベットNOW@ルンタ:リタン一帯で法王と亡命政府首相を非難させるキャンペーン 拒否する住民に文革式制裁
今月半ば、リタンの役人が300人以上の武装警官隊を伴いモラ村に現れ集会を開いた。「この7項目の書面に署名し、分裂主義者ダライを非難し、ダライがチベットに帰ることに反対すべきだ。問題があるなら何でも言うがよい」と演説した。
会場は静まりかえり誰も発言するものはいなかった。役人は不機嫌となり、ある老人を指差し意見を述べるよう迫った。その老人は「死ぬ前にインドに行ってダライ・ラマ法王に一度でもお会いしたいと願い、何度もパスポートを申請しているが、まったく手に入れることができなくて悲しい」と答えた。もう1人の老人は「嘗て兄弟2人が中国軍によって殺された。これが私の人生でもっとも苦しかった経験だ」と答えた。
これを聞いて、役人は「お前たち、そんな口をきいてたらただではすまないぞ!」と怒鳴った。これに対し集まっていたチベット人たちは「署名などするもんか!」と声を上げた。これを見て部隊が参加者に襲いかかり、署名を強要した。署名しないものは暴力を受け、中には髪を切られるものもいたという。
さらに、「役人たちは署名を強要するために文革時代そのままのようなやり方を行った。署名しないものたちは村人同士で非難し合うことを強要され、家族が呼ばれ、公衆の面前で家族同士で非難し合い、署名しないものを殴らせた」とツェテンは報告する。現在もこの署名強要は続けられており、モラ村一帯は非常に緊張した状況という。
これが、2012年今現在、中華人民共和国統治下のチベットで行われていることなんだなあ。
日本のテレビやラジオでもっと話題になっても良さそうなんだけど、なぜかそんなに出てこない話なんだなあ。
それでもこのようにしてネットでは何らかの形で広がってきていて、一党独裁国家が悪政を隠しておけるほど、
甘い世の中ではないのだなあ。