大槻ケンヂが考えたものだとばかり思ってました

 朝日新聞の「折々のことば」というコーナーで、 哲学者の鷲田 清一さんが取り上げていました。従軍慰安婦問題とは無関係に、朝日新聞を取らなくなって久しいので、twitterのTLで気づいたのでした。

 筋肉少女帯のスラッシュ禅問答は、筋少の曲の中でも特に好きな一曲で、たまにカラオケで歌ったりもしていたので、知らないうちに福島泰樹さんのこの詩を、何度も何度も絶叫していたことになります。自分が二日酔いという理由で、電車に真面目に走れと叫ぶわけのわからない自分勝手さが、大槻ケンヂらしくて好きだったのですが、「折々のことば」を読む限り、どうもそういう歌ではなかったようで、そのことに驚いています。作者が誰かという話以上に。折々の言葉には、次のように書かれていました。

社会の理不尽をいくら撃ち続けても、社会はびくともしない。抗う側の傷が深まるばかり。鬱屈したその無念が、今朝も何ごともないかのように定時に運行する電車に向かって噴きだす。「ここより先へゆけないぼくのため左折してゆけ省線電車」という歌もある。そしてここでの「左折」を「挫折」と歌うことも。歌人の「バリケード・一九六六年二月」から。

 

エリーゼのために

エリーゼのために

 

 禅問答スラッシュは、「エリーゼのために」の7曲目。おそらくこれ以外にも、禅問答スラッシュが収録されている、ライブアルバムやベストアルバムがあると思われるので、興味のある人は調べてみられては。