(ブロンプトンと比較して)軽いBipod Mintなので、大阪メトロの森ノ宮駅から出口まで運ぶのもまあまあ楽。
Bipod Mint(写真右の黄緑色の自転車)を組み立てて、どこだろう?と大阪城公園をうろうろしていると、タイヤの小さな自転車達が大集合しているのを発見した。
結構な数が集まっているな〜。
主催者の如月さんの挨拶、それから輪になって簡単な自己紹介をして、オフ会が始まる。
前世紀に別冊宝島の精神世界マップで紹介されていたのを読んで、面白そうな訳わからなさそうな印象を持っていたけれど、結構有名な本みたいで何度か図書館にあったのを見て借りてみたりしていたのだが、いつも最後まで読めないまま2週間が過ぎていったのであった。
今回ようやく最後まで読めたのだけど、それでもやっぱり狐につままれたような、霞の中に迷いこんでしまったような、狸に化かされたような、よくわからない世界だ。
いろいろ時代背景や思想もからんでいるらしいが、それでどうしてこうなるのだ?という印象を拭えない。不思議な本。
図書館で見つけて面白そうだったので借りて読んだ。作者はゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげる。この作品に鬼太郎はでてこないけど。
あまり日本史が得意でないので、このように時代背景や鴨長明の出自や当時起きた天災や戦争のことを全て漫画で解説してくれるとイメージがつかみやすい。
こんな人生経験をしていたら無常観も育まれるだろう。でも権力闘争の真っただ中にいる人達はいつも争いごとに夢中で、歴史や洞察を後世に残すにはやはり鴨長明のようにちょっと世間の中心から一歩引いたところで物事を見ている隠者のような人が必要なのだと思われる。
昔の京都と水木しげるの絵柄の相性も抜群だ。
特に方丈記の舞台である、晩年の自室で鴨長明と水木しげるが話し合っているシーン、私自身では方丈記を文章で読んでもこのような部屋のイメージを脳内に構築できないし、日本のどこかに鴨長明博物館があってこの部屋の様子が再現されているという訳でもないので、ほんとこの本のこのページを読めて良かったと思える。
また、あの家は単に小さいのではなく、何らかの事情で引っ越しを余儀なくされたときに分解して移動しやすいようにそう設計されていたことにも驚いた。鴨長明の特技の一つは設計なのだ。
伝記物の場合、主人公と作者の相性の問題というのははっきり存在すると思うのだけど、水木しげると鴨長明は、まるでずっと前からの知り合いのようだ。まさに大人同士の対話である。
私が図書館で借りた版(上に貼ってるやつ)はもう絶版のようで、古本しか出ていないみたいだけど、
にも収録されていて、おまけに泉鏡花伝も読めるしKindle版もある。