http://mazzan.at.infoseek.co.jp/lesson24.htmlより
16世紀後半、信長・秀吉の時代に日本に滞在したポルトガルの宣教師ルイス・フロイスは、そうした西洋庶民の考え方を知ってか知らずか、著書の『日本史』で、日本の子殺しと捨て子の多さを、さも珍しいことであるかのように記しています。
日本では婦人の堕胎はきわめて頻繁で……何ぴともそれを不思議とは思わぬのが習わしである。ある婦人たちは、出産後、赤児の首に足をのせて窒息死せしめ、……堺の市は大きく人口が稠密なので、朝方、海岸や濠に沿って歩いていくと、幾たびとなくそこに捨てられているそうした子供たちを見受けることがある。
赤ん坊が捨てられたり、虐待がニュースに流れたりするたびに、「最近の日本は・・・」と嘆く人がいます。もちろん不幸な出来事には違いありませんが、なにも現代になって日本人が突然残酷になったわけではないようです。大昔には周という理想の国があって・・・と考えたのは孔子ですが、孔子に限らず人は昔を美化する傾向があるようです。こうした歴史の理想化は、時の支配者が人心をコントロールするために利用される傾向があります。一部だけ引用させていただきましたが、上記サイトは面白いので(以前にも一度紹介)全部読まれると良いと思います。