The Cup

 友達から借りていたDVD、The Cupを観た。
インドの山奥にある亡命チベット人の僧院で、小僧達が大好きなサッカーを観るためにがんばる話。
冒頭部分は、中国から脱出してやってくることになってる2人の少年を僧院長が心配するシーンから始まる。
その後の会話でも、難民としての苦悩を語っていたりして、俳優が本職のチベット仏教僧なこともあり、
リアルである。2人は無事到着するのだけど、インドで育った小僧と、チベットから来た少年達の間には
結構カルチャーギャップがあったりする。


車も電気もTVもインドの山奥だからぼろぼろだけど、小僧が乗ってるMTBはそれなりにまとも。不思議。
毎日毎日仏教の勉強をするのはさすがに退屈らしく、お経唱えてるときとか、いつも何か悪さすることを
考えているのも、子供の姿としてとてもリアルだ(笑)


高齢の僧院長に、寺でテレビでワールドカップ決勝戦観て良いですか?と訊くシーンがあるんだけど、
そもそも僧院長はサッカーとは何か、ワールドカップとは何かを知らないのであった。
この辺り、情報力は子供の僧侶のほうがずっと進んでいて、ジェネレーションギャップ。


ロナウドが熱狂的に大好き、でも緋色のローブを着た小僧さん。
しゃべりはやかましくてインド人のおっさんみたい(爆)
そんな不思議なキャラクターの主人公(?)の少年、なかなかいい味出してました。