ゴルゴ13 64巻 2万5千年の荒野

 twitterで流れてきたので調べてみたら、ゴルゴの中でもなかなか凄い作品らしい。
カスタマーレビューの1つにあらすじが
Amazon.co.jp: ゴルゴ13 (64)海難審判・10月革命の子・2万5千年の荒野 (SPコミックス)の わいさんのレビュー

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「2万5千年の荒野」 は、あたかも現在進行形で起きている原発事故を予見したかのような作品です。
ひたすら原発の安全策を会社トップに訴える、誠実な現場技術者バリー。 利益追求・政治的利権しか頭に無い現場を知らないトップ。


やがてバリーの危惧は現実味を帯びてくる。 原子炉が冷却系統にトラブルを起こし、制御不能に陥ったのだ。


原子炉容器内圧力と温度は上昇し、爆発は免れない事態となった。


彼は偶然、ゴルゴの狙撃を目撃し、その神業的射撃で配管の一カ所を撃ち抜けば最悪の事態を回避できると考え、直接ゴルゴに依頼する。
「私は、あんたの狙撃を目撃した人物を知っている。 その人物の命と現金50万$でやってもらいたいことがある。」


猛烈な放射線の中、仲間の決死の協力を得てゴルゴは配管を撃ち抜く。 だが、高濃度・高熱の汚染蒸気を浴びたバリーは死に直面する。


バリー「狙撃の目撃者だが、それは私だ。私はここで死ぬ。」


無言でバリーに歩み寄り、差し出した最期の一服に火を着けるゴルゴ。


涙無しには読めませんでした、

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"無言でバリーに歩み寄り、差し出した最期の一服に火を着けるゴルゴ。"


ゴルゴがこんなアクションすることってめったにない話。
決して変えない表情のまま、「・・・」の言葉にならないセリフのまま、
ゴルゴが感じていたバリーへの尊敬の気持ちが、ひしひしと感じられる。


これが書かれたのがスリーマイルの数年後。


さいとうたかをさんすごいです。