わたしたちが孤児だったころ

 九州・四国はすでに梅雨入り、近畿もおそらくもうすぐ。

というか発表がまだなだけで、既に梅雨と言っていいんじゃないかと思える空模様。

自転車に余り乗らなくなるので、その間くらい本でも読もうかと。

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワ・ノヴェルズ)

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワ・ノヴェルズ)

 

昨年のノーベル文学賞を獲得したカズオ・イシグロ。まだ読んでなかったので、とりあえず一冊読んでみることにした。

舞台は上海がメインで、一部イギリス。上海租界で生まれ育ち、両親が行方不明になったあとにイギリスの伯母に引き取られ、探偵として名をなした後、両親を探しに再び上海にやってくる主人公。

しかし上海を巡る状況は年々悪化、後半~クライマックスは日中戦争真っ只中。残酷で激しくて臨場感あふれる描写が凄まじくて、前半のややまったりした落ち着いた部分と好対照。 

起承転結の転の部分がほんとに大どんでん返しで、ええー、まさかそんなことになっていたとは!と予想外だった。

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