上の画像は随分昔のもので、日付を正確に覚えていないから、20世紀のおしまいの辺りから、21世紀初頭にかけての何時かとでも言うしかないのだけれども、大阪の本町か堺筋本町あたりで、Biciclettaという名前のカフェあるいはレストランで、イエローのアレックス・モールトンAPBが置いてあったのを印象的に覚えている。
Biciclettaが今も営業しているかどうかは、寡聞にして知らない。食べログに店名を入力しても、何もヒットしないのは確認した。元々適当に歩いていて見かけて写真撮っただけなので、詳細を記憶もしていないが、今でも同じエリアを時々は歩いたり自転車でうろうろしていたりはするのだから、営業していたら見かけていてもおかしくないはずなので、もしかしたら閉店してしまったのかもしれないが確証はない。
食事もお茶もしていなくて、このお店のことを未だ覚えているのは、全てこのイエローのアレックス・モールトンAPBによるものだ。
自転車店以外で初めて見たモールトンが、確かこれだったような気がする。鳥かごのようなフレームが、当時の自分にはとても印象的だった。
今となってはAPBはとっくの昔に生産中止で、後継モデルとしては、厳密にはいろいろ改良されていて違うのだけれども、TSRが挙げられる。
モールトンと呼ばれる自転車を手に入れたことは、ブリジストン・モールトンを含めても一度もなくって、これまでに一番長い間モールトンに乗ったのは、去年の春のLORO京都の試乗会だった。
APBよりは随分シャープになった印象があって、独特のシルキーな乗り心地を楽しむこともできたし、素敵な自転車だった。でも時々、オークションなんかでイエローのAPBを見ると、入札したくなるときがある。実際に買うなら、メンテナンスのことがあるから、TSRの新車を選ぶだろうけど。なんか説明できない不思議な魅力を持っているのがAPB。めっちゃ個人の印象です!
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