夕方に、今日は夕食どうしようかな~と考えていたんだけど、よく考えたら鈴庵とか荒木伝次郎はうどん屋なんだから、昼と夜の食事のお値段がそんなに変わらない。太陽光線に刺されることもないし、2軒のどちらに行こうかと暫し沈思黙考した後、じゃあ夜に鈴庵に行くことにしようと決めた。
数日前に鈴庵のブログを見たら、8月限定メニューが凄い美味しそうだったのだ。
冷酢橘ラーメンとか冷酢橘うどんは、大好物。
吟醸豆腐のささみ冷や汁麦飯も、食べたことないメニューではあるが、鈴庵なら間違いないと確信した。
夕方の奈良はまだ蒸しっとしているけど、最高気温36度の真っ昼間にくらべたら格段に楽で、走りなれた道をGreenspeed GT3のペダルを回しているうちに鈴庵に着いた。幸い行列はできておらず、すぐに席に着けた。ランチタイムの方が席取りは厳しいのかもしれない。
限定メニューを頼んだけど、他にもいろいろ美味しそうなのがあって、特にまわりから「鶏天!」という声が聞こえると、鶏天もいいな~と思ってしまう。
丸亀製麺も夏メニューで鶏天タルタルぶっかけを出していたと思うけど、あれ去年食べて胸焼けしたし、おいらにとっては、どうしても丸亀の揚げ物はギャンブルだ。美味しいときは良いのだけど、タイミングが悪いと食べた後に気分が悪くなる。
だから鶏天がいつも安心して食べられるクオリティのうどん屋に来たときに、鶏天ぶっかけを食べておくのがいいのだけど、今日はどうしても8月限定メニューが美味しそうなので、8月限定メニューにした。
多少待ち時間があるのはいつものことだけど、ちゃんとした麺を注文入ってからしっかり茹でればそうなるのが道理。先客の元に運ばれるメニューが一つ出来上がる度に、得も言われぬ美味しそうな香りが辺りに漂い、ついつい一つ一つのうどんをガン見してしまうのだけれども、見れば見るほど自分のうどんが待ち遠しくなるばかり。
でも明けない夜はない。ついにおいらのうどんがやってきた。
お店のブログに書いてあるとおりの説明を店員さんがしてくれた。要するに、先にうどんを食べて、食べ終わったら酢橘を取り出して、うどんの出汁を冷や汁麦飯に投入せよということ。味噌と柚子胡椒は好みで適宜入れるべしということだった。
一時期流行ったとにかくコシの強さを売りにした麺ではなく、
(コシ強さ勝負が過熱して、タピオカの粉を小麦粉に混ぜてたお店もあったよね)
舌触りの自然なマイルドさを大事にした、バランスの良いコシの強さと小麦の味わいのある麺で、それにも増して酸味の効いた酢橘の味が、夏の疲れによく効く。明日もここに来たいとさえ思ったレベル。
麺を食べ終わって冷や汁麦飯に出汁を投入、こちらは具のササミと豆腐が麦飯と混ざって、単なる炭水化物重ねにならず、しっかりタンパク質も摂取できるように栄養バランスが考えられているような気がした。梅肉もさりげなく仕込んである。夏は主食をガツガツとは食べにくいものだけど、この組み合わせは不思議にあっさり完食できた。量はまあまあある。
帰りは夜道を走る訳だけど、久しぶりに走ってみて、やっぱり奈良の夜道は暗いね~と思う。よく都会の街は自然な闇を失ったなんてことが言われるけれど、奈良の夜は生活者的にはもう少し明るいほうが安心だなと思ったりもする(市内中心部は別としても)。
とにかく、うどん美味かった、鈴庵おすすめ、というのが要点なのだった。
しょっちゅう香川に行ける訳でもなし、美味しいうどん屋さんのある奈良に暮らしていて良かったと思うのであった。
さぬきうどん全店制覇攻略本 2016-17年版 (恐るべきさぬきうどんスーパーコンテンツ)
- 出版社/メーカー: セーラー広告 タウン情報かがわ編集部
- 発売日: 2016/03/20
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る