SNS時代の写真ルールとマナー

 デジタルカメラが登場するまで、自分自身のカメラを買ったことがなくて、唯一の例外が海外旅行の時に持って行ってた「写ルンです 」。

デジタルカメラ時代になってからも、銀塩カメラは買っていなくて、デジカメもおもちゃデジカメ(30万画素)を一台、オリンパスのコンパクトデジカメの二台目を買って少ししたあたりで、iPhoneについてるデジカメが割りと使えるようになって、デジカメを買わなくなった。

とはいえ、中秋の名月なんかを、デジイチをお持ちの方が見事に撮影してアップしていたりするのを見ると、iPhoneでいくらがんばって対抗しようとしても無駄で、「やっぱりデジイチも欲しいな~」などと年に何回か思いはするのだけど、ネットして寝て起きたら忘れている程度の物欲で、このブログの画像も、専らiPhoneのカメラによるものになってから、もう随分たくさんの砂がガンジス川を流れていったのだ(インドでは年月が過ぎていったことをこのように表現するらしい)。

業務上の用途で60万円くらいするニコンデジイチ(職場のもの)を、神戸在住時代に使っていたこともあるので、高級デジカメの魅力みたいなものもわからなくはない気もする。もしかしたら私が沼に入らず踏みとどまっていられるのは、「荷物が多いのは避けたい」という性分のおかげかもしれない。

 

 その程度しかカメラに興味のない私でも、SNSやブログに写真は結構それなりにアップしているのだから、↓のような新書はまさに時代の求めるものであろうと思う。

 月とか空とか風景写真を撮っている分には、あまり多くのことを考えなくても良さそうな気がするけれども、風景の中に「人」というものが入ってきた途端、肖像権という問題と向き合わざるを得ないことになる。どちらかというと著作権の方がまだ具体的なだけわかりやすいらしい。

この本の中では、どういう場合に肖像権に配慮しなくてはいけないか、そんなに気にしなくて良いのはどういう場合かを詳しく書いてくれているので、街中の写真を撮ることの多い人には、特に参考になると思う。

たとえば、お祭りなどに出かけた場合、写真に人を入れないのは現実的に不可能だが、あたりに存在する全ての人達に、写真撮影とブログへのアップを許可していただけるようにお願いしてまわるのも、人数と時間的にまた不可能な訳で、何に配慮すべきで何はOKかを具体的かつ簡潔に書かれているのは、この方面に明るくない私のような人間にはとてもありがたい。

写真を撮るのと、SNSにアップするのと、ブログに使うのと、商用利用するのと、何が違うのか?そういうことから詳しく書いてくれている。

また、撮影中に人とトラブルになった場合どうするべきか?についてもケースごとに説明されていて、著者は結構修羅場をくぐり抜けて来られた方なんだろうなと思わさせられた。

一億総カメラマン時代で、早くからスマホ等に触れるこの時代であれば、お子様のいる家庭は、子供が小学校高学年か中学生くらいになったら、この本を読ませて画像のマナーとルールについて教え、子供の人生から無用の法的トラブルの可能性を排除したほうがいいかもしれないが、案外子どもの方が詳しくて大人の方がたくさん勉強させられる家庭も今時は結構あるかもしれない。

 

 ↑参考価格: ¥ 109,944 が、 ¥49,875になってる模様。他に欲しいものがなかったら買ってるかも。ん?そうすると、自転車沼のおかげでカメラ沼にはまらずに済んでる? 

 

新書300冊計画の54冊目でした。