言葉

 人は言葉を紡いで生きている。
その言葉を紡ぐ時、それを聴く者、それはまず自分自身なんだろうなと最近思う。そしてその言葉を聴きながら、心は高揚したり落胆したりするのだと。私が考える時、誰かに話す時、一人呟く時、私の心は休まず私の言葉を聴いている。私の使う全ての言葉が−相手を問わず−私自身への語りかけなのだ。