05/11/04のプチ日記を読んでたら、うんうんとうなずいている自分を発見した。
・全国どこでも瞬時にして移動できる
・ノートパソコンは充電しなくても永遠に使い続けられる
・どんな遠距離電話もすべて無料にこうなったら確かに大歓迎ではあるけれど、我々はきっと、その状況にすぐ「慣れて」しまう。人類の順応能力は、良くも悪くも優れているのだ。
それに、未来に生まれてくる子ども達にとっては、こういった科学技術は「あって当たり前」のものだろう。…となるときっと、ハイテク・エコカーで移動しながらも、「アイツのほうが高級な車に乗ってる」「アイツのほうが女にモテる」「なんかやる気が出ない」等々、今の世と変わらぬ世俗的な悩みで頭がいっぱいになっているだろうことは想像に易い。
そういえば、今の車だって、20年前の車なんかと比べたら、格段に進歩しているはずだ。それにも関わらず、ユーザーの満足度はそんなに変化していないような気がする。科学技術の進歩はそれ自体として素晴らしいことではあるけれど、人間のマインドというものは、その進歩によって素直に幸せになれるわけではないようだ。
ハイブリッドカーに乗っている人よりも、原始時代に石器の作り方を発見して大興奮していた人のほうが、ずっと幸福だったに違いありません。
確かにそうだ。自分にとって新しいことに出会ったり、新しいものを作り出せたりした時ってすごいハッピーだもんなあ。客観的・科学的視点から見た進歩より、個人的・体験的な進歩のほうが、自分をハッピーにする、少なくともフィーリング的には。