Greenspeed GT3 トライクを買ってから、ずっとやってみたかったことがあった。
大阪側から、暗峠を越えるのだ。というのも、国道308号線、暗峠は余りにも激坂のため、普通の自転車で行くとどうしても押してばかりになりがちなのだ。健脚な方ならそうでもないのだろうけど、個人的にはきつすぎる感がある。
もちろん、トライクで挑んだところで厳しい傾斜は変わらない。だが!タイヤが3つあるので、非常な低速になろうと、止まってしまおうと、こけることはない。ゆっくり、ゆっくり、登っていけばいいのだ。押してばかりの2輪の自転車と異なり、峠道を登っているな〜という実感のあるサイクリングができるはずである。
そんな訳で、大阪側から暗峠を登ることにチャレンジした。国道170号から府道702号に折れ、国道308号に入る。
そこから先、楽をしようと思えばいくらでもできるのだけど、一応しっかり走ることにする。とはいえ、激坂につぐ激坂なので、速度はとろとろとろと・・・。徒歩とMTBとBikeFridayで数回来たことがあるとはいえ、大阪側は滅多にこないので、どんな感じか記憶が薄くなりかかっていたのだけど、走って思い出す。激坂に継ぐ激坂であることを。
ホンダのカブに抜かされたけど、カブのエンジン音もなんだか悲鳴をあげているようにさえ聞こえる。
休むときは、ペダルで支えていたのではかなりの重さが足にかかって休んでることにならないし、ブレーキをぎゅっと握ってパーキングブレーキボタンをぽちっと押す。
その上困ったことに、発車時に後輪がスリップする。まるで雨の日の急な坂を登る前輪駆動リカンベントの前輪のように。急加速も禁物と心得、なるべくトルクを均一にしてゆっくり回そうとするが、この急傾斜ではついついリズムが狂いがちになる。
車をよけるために横によけた時に、小さな溝に左前輪を落とす。プリモコメットのサイドが少し切れてしまった。とはいえ極く軽微なものなので、そのまま進む。もうそろそろかな〜と思っても、まだまだ路面は○印のセメント舗装。
この道幅で、国道なんだよ・・・
道端は、花が咲いてきれい。良い意味で日本の田舎。
柿の季節。
さらに激坂は続きます・・・。
少しずつ紅葉が始まりかかってる樹もあったり。
そしてついに峠へ。石畳がたがた。
信貴生駒スカイラインの下のトンネルをくぐり、奈良側へ。
この場所は、とても見晴らしが良い。
後は快適なダウンヒル。ひさしぶりに、脚の筋肉を酷使した感じがしました(笑)