SRAMのグリップシフトとマイクロシフトのグリップシフト

 Performer FFWDにはSRAMのグリップシフトが、Smartcog Bipod ANTにはマイクロシフトのグリップシフトが標準でついている。グリップシフトはグリップ部分が加水分解で劣化しやすく、ねちゃねちゃしだした段階で、オーナーによってグリップでないシフターへと交換されてしまうことが多い。加水分解対策を書いているサイトもあるけれど、正直言って劣化を多少遅らせるだけのような気がする。ある程度のところで諦めがついた自分は、もう行くところまで行ってしまえと言わんばかりにねちゃねちゃしたシフターをそのまま使っていたのだけど、ついに限界が来て、シフター本体から劣化したゴムがはがれてしまった。

 ところがはがれた跡から出てくるのはプラスチックのグリップで、自転車に乗るときは常にサイクルグローブをしていることもあって、こちらのほうがねちゃねちゃしたグリップと比較したらずっと気にならないのだ。先にBipod ANTのマイクロシフト製グリップがはがれて、そのあとFFWDのSRAMのグリップがはがれた。なおFFWDの左のグリップシフトはほとんど加水分解が起きていないまま。左右のシフターの使用頻度の違いか?

 興味深いことに、両社のグリップシフトのはがれ方には違いがあった。マイクロシフト製のほうが割と一気にきれいにはがれる感じで、SRAMのは最後までねちゃねちゃのかたまりで、ねちゃねちゃを何度も何度も布やスポンジで取り続けないとプラスチックにたどりつけない感じだ。

 はっきりいってこの点では、ユーザーの感想としてマイクロシフトのほうがずっと優れていると言わざるを得ない。とはいえそこまで末期になるまで使用し続けられることは、どちらのメーカーも想定していなかったかもしれない。

 まあそのうちシフター交換することにするかもしれないけど。グリップシフトじゃないやつで。